こんにちは、ろーむです。
これまで当ブログでは50歳で完全リタイアできるかについて、7回のシリーズでお話してきました。
leverage-kouhaitou-mix.hatenablog.com
50歳で5000万円あれば、よほどのことがない限りはほぼ完全リタイアできると結論づけました。
ただ、50歳まで健康的に働けるかはわかりません。50歳になるまでに人事異動もあるでしょうし異動先の仕事内容や人間関係がうまくいかないこともあり得ます。
そこで50歳まで働けなくなったときに「リタイア」は難しくても「セミリタイア」が資産額がいくらであれば可能なのかを考えてみました。
前提条件
- 年間の生活費は200万円
- アルバイト(給与収入)で年50万円、100万の2パターン
- 資産運用の年利回りは4%と7%の2パターン
年間生活費が200万なのは、こちらの記事で詳しく書きました。
leverage-kouhaitou-mix.hatenablog.com
給与収入については年50万円と100万の2パターンとしました。
年100万円というのは、(給与以外に所得がない場合)住民税が非課税となるギリギリの額です。
住民税が課税されてしまうと国民健康保険の医療費限度額が高くなってしまうなど、様々なデメリットがあります。また最近だと、住民税非課税世帯にだけ臨時特別給付金が支給されるなど、住民税非課税には何かとメリットがあります。
年50万については、新聞配達のような精神的負担の少ないアルバイトでも達成できる額ということで設定しました。
資産運用の年利回りは、5000万円でリタイアする場合に必要となる4%、代表的な米国株式指数であるS&P500の平均成長率7%の2パターンにしました。
パターン別のセミリタイヤに必要な資産額を算出
前提条件から以下の4パターンに分類できます。
①アルバイト100万、年利回り4%
②アルバイト100万、年利回り7%
③アルバイト50万、年利回り4%
④アルバイト50万、年利回り7%
生活費200万円のうちアルバイト収入分を除いた金額を資産運用で産み出す必要があります。①~④で必要な資産額をそれぞれ計算すると、
① : (200万ー100万) ÷ 4% = 25,000,000円
② : (200万ー100万) ÷ 7% = 14,285,714円
③ : (200万ー50万) ÷ 4% = 37,500,000円
④ : (200万ー50万) ÷ 7% = 21,428,571円
となります。
パターン②なら、今すぐセミリタイヤ可能ではあるが
必要資産額は5000万円から大幅に減りました。特にパターン②(アルバイト収入100万円、年利回り7%想定)の必要資産額14,285,714円は、いますぐ退職しても退職金によって達成できる金額です。つまりセミリタイヤしようと思えばやれるということです。
ただ、パターン②は安定感にかけます。資産運用の年利7%については長期間の平均で考えれば十分に期待できると思っていますが、たまたま利回りが7%を下回る年はアルバイトを増やして補填する必要があります。年収100万円のアルバイトをしているのに、さらにアルバイトを増やすのは時間的・肉体的に厳しくなります。
一方、年収50万円のアルバイト生活をしている場合だと、まだバイトの量を増やす余裕があるように感じます。
安定してセミリタイヤ生活を送れるのはパターン①と④のあたりか
①は年利回りの想定が4%なので資産運用で余剰金が発生する可能性が高いです。その分だけアルバイトを減らすことが可能となりますし、減らさなかった場合は資産が増えていって完全リタイアが視野に入ってきます。
④は年利回りの想定が7%だからバイトを増やす必要がある可能性が少し高くなりますが、バイトの余力があるので対応できる可能性は高いです。
③の37,500,000円については、ここまで資産が溜まったならばむしろ完全リタイアを考えていると思います。
セミリタイアしたいわけではないですが
実はこの4月中旬に異動することになりました。自分の職場は4月1日でなく中旬に異動があります。異動すると、仕事内容・勤務地・人間関係の全てがリセットされ、しかもぺーぺーからのスタートになります。最もストレスがかかるのがこの時期で、実際4~5月にかけて休職となる職員が多いです。
自分も新しい職場がどういう環境なのかまだ分からず不安が大きいです。ただ、もしストレスが強くて厳しくなってきたときに、セミリタイアという選択肢があるということを認識しておけば少しは楽になれるかもと思い、今回の検証となりました。